床矯正装置の特徴
床矯正装置(しょうきょうせいそうち)とは、
入れ歯のように取り外しが出来る装置のことです。
床装置は主に乳歯と永久歯の
混合歯列期の時期に用いられます。
上顎の口蓋という部分や、下顎の前歯の裏側の
歯茎の部分をプラスチックの板で覆い、
そのプラスチックには歯に固定するための
針金が何本も取り付けられています。
更に、この床装置のプラスチックの板の部分にはネジが付いています。
このネジが、床矯正で一番重要な部分です。
ネジを回すと床装置のサイズが
少しずつ大きくなっていきます。
すると、歯が並んでいるアーチの大きさが大きくなり、
不正に並んでいた歯列が正しく並ぶためのスペースが生まれます。
これによって床装置で矯正治療を行うことが出来るのです。
小学校低学年くらいまでは、歯列だけでなく
顎の骨の大きさまで変えることができ、
この場合の一日の床装置の装着時間は
約12時間程度です。
小学校高学年以上は歯列のみを変えることを目的として、
ほぼ一日中、床装置を付ける必要があります。
治療期間は、個人差はありますが1~3年程度です。
取り外しが出来るので、普通に食事や歯磨きが
出来るというメリットもありますが、
期間が掛かってしまう、装置時間が短いと効果が出にくい、
というデメリットもあります。
口腔内の状態によって、床矯正が適応される場合と
されない場合があり、難しい症例に床矯正を
使用すると失敗してしまうこともあります。
一度歯医者さんで床矯正について
詳しく話を聞いてみることをおすすめします。
当院では矯正相談も行っておりますので、
是非床装置について相談にいらしてみて下さい。