床矯正 失敗
床矯正(しょうきょうせい)とは、
入れ歯のように取り外しが出来るいわゆるリテーナーと
いわれる装置のことです。
主に、乳歯期や、乳歯と永久歯の両方が
生えている混合歯列期に使用します。
歯並びを整える働きの他に、ネジが付いている
リテーナーを使うことで歯列のアーチを広げることが出来ます。
リテーナーによって行うメリットは、歯を抜かずに整えられることと、
取り外しが出来るので食事や歯磨きを普段通り行えるところです。
しかし、取り外しが出来ることによって
装着をすっかり忘れてしまったり、
サボってしまったりする患者さんもおり、
装着時間が短いために治療が失敗に
終わってしまうケースもあるのです。
治療が失敗に終わる理由としては、
床矯正によって動かした歯は、
歯を支えている歯槽骨がしっかりと固まるまで
歯を装置で固定しておかないと、すぐに後戻りします。
歯は思ったよりも簡単に動いてしまいます。
ですので、本来ならば12時間程度や一日中
付けておかなければならない装置を
短時間しか付けていない場合、
せっかく動いた歯が戻ってしまったり、
歯の動きが悪くなってしまったり、ということが
失敗として起こってしまいます。
特に、リテーナーを使った床矯正は
小さなお子様が対象となる場合が多いです。
まだひとりで完璧に自己管理をするのは難しいため、
床矯正の失敗を防ぐためにはご家族の方の協力も大切です。
実はリテーナーを使ったこの方法は、
全ての方に適応される治療法ではありません。
一度、床矯正が失敗ににならないように
歯科医院で詳しい説明と検査を行い、
失敗を回避できる計画を立てることをオススメします。