外科矯正の流れについて
通常の矯正装置だけでの治療が不可能な場合、
外科手術を伴う外科矯正が必要です。
顎の骨を切って削るなどの大掛かりで
本格的な手術を行います。
外科手術を伴うため、
入院やリハビリも必要になります。
外科手術は、下顎前突や上顎後退症(しゃくれ)、
上顎前突や下顎後退症(出っ歯)などの症状が非常に大きく、
噛み合せや審美面に大きな影響を与えており、
一般的な装置だけでは治すのが
難しいと判断された患者様に適応されます。
外科矯正は、まず、外科手術の前に術前矯正を行います。
外科手術後の骨格でしっかり噛めるように、
一般的な方法で使われる「マルチブラケット法」で歯並びを綺麗にします。
平均1~2年の期間をかけて治療を行い、
歯並びが整ったと判断されてから外科手術に入ります。
術前矯正後、いよいよ外科手術を行います。
外科手術後は約一ヶ月程度の入院が必要になります。
外科手術後は口からご飯を食べることが出来ないので
チューブで食事をすることになりますし、
顎を動かすためにリハビリも必要になります。
外科手術の際に骨同士を繋ぎ合わせるために
使うチタンプレートの除去のために
二次手術が必要になることもあります。
皮膚を切って骨を切って繋ぎ合わせるという
手術をするので、後遺症が残ってしまう場合が
あるというのが外科矯正の一番のデメリットです。
勿論全ての方に後遺症がでる訳ではありませんが、
外科手術の前に担当医によく説明を受けることが非常に大切です。