増加する 永久歯が生えてこない子供たち
当院が行っている矯正歯科で、子供たちの永久歯が生えてこないケースが多発していますが、テレビでも放送されていました。2005年8月3日スーパーニュース | |
当院では子供の治療には力を入れているのですが、本当に永久歯が生えてこない子供たちが本当に急増しています。 | |
このグラフを見ますと、平成10年ぐらいから12~14%程度となっていますので、10人に1人どころか7~8人に1人と言えますね。私の実感としてもその程度と思います。ただ、永久歯が存在しても曲がっていたなど変形して使えないケースもありますので実際にはもっと多いのではと思います。 | |
あるお子さんのレントゲンを分かりやすく、加工したものです。乳歯の後から生えてくる永久歯の種「歯胚」がないのです。この年齢で歯胚が無いということは今後大人になっても、永久歯が生えてこないことを意味します。 | |
私が考える原因としては遺伝子の異常や食品添加物などが推測されます。まだ、研究が進んでいない分野ので、今後の研究が期待されます。 | |
さらに1本や2本でないケースも増えています | |
今生えていないというだけでなく、今後も一生歯が生えてこないのですから、大変です。 | |
こんなかわいいお嬢さんが一生歯が少ないまま生きていくのですから、大変です。そのまま放置すれば悪い言い方をすればハンディキャップとも言えます。 | |
この子のレントゲンです。赤い部分が歯胚がない、つまり永久歯が生えることがない乳歯の部分です。確かに5本もの永久歯の歯胚がありません。 | |
この程度でしたら矯正治療が一番良いと思われます。 | |
とにかく4才過ぎたらレントゲンを撮ってもらい確認してもらいましょう。 | |
親御さん自身のお口の中でも自分の歯が何本か抜けているかもしれません。その状態が自分のお子さんの口にもおこっているとしたら。。。 | |
本来は歯が生えてくる歯茎の部分に歯が生えてこないのです。 | |
生えかわれない乳歯を含めても20本しか歯が生えていません。つまり乳歯と同じ歯の本数です。 | |
全て生えそろった人のレントゲンと比較すると、明らかです。 | |
患者さん本人でも気付かないケースの方が多いと思います。 | |
永久歯が生えてこない状態を早く見極めるポイント
まずは永久歯が生えてこないことに詳しい歯科医院にて相談することです。
一般歯科では無理ですので、矯正歯科医院が良いでしょう。ただし、すべての矯正歯科医院が詳しいわけではありません。
専門の歯科医院でレントゲンを撮ってもらいます。6才以上であれば親知らずを除いてほとんどの歯がレントゲンで確認できます。東京世田谷矯正歯科センターでは3,675円になります。
必要に応じて矯正歯科治療もしくはインプラントを受けましょう。
自分で永久歯がない状態をチェックするには?
- ご自分で永久歯がないか見極めるには、「8才以上になった時点で前歯の永久歯が4本ずつ、上下で8本生えているか?」をご確認ください。
- 次に「12才以上になって全ての乳歯が抜けているか?」をご確認してください。
ただしレントゲンを撮らずに、ご自分でチェックするには次のようなリスクがあります。
- 乳歯と永久歯を見分けるのはベテランの歯科医でも間違えそうになることがあるので難しい。
- 永久歯が生えてくるか、乳歯が抜けているかなど成長を見て判断するため、レントゲンと比較して発見がかなり遅れるため治療が後手に回る。
以上から永久歯がない事に詳しい歯科医院に相談する以外には方法は無いでしょう。